「慧さん、今日は勉強教えてくれてありがとうございました!いつでも来てください!」
「また今度ゲームしよ!バイバーイ!!」
ふふっ、2人ともすっかり篠宮くんがお気に入りというか、懐いてるみたいだね。
笑顔で見送る弟たちに、篠宮くんが目線を合わせて2人の頭を撫でた。
「こちらこそ、色々話してくれてありがとな」
ついさっきまで、私を押し倒して深いキスをしてたとは思えないほど爽やかに笑ってる。
面倒見が良さそうだから、長男なのかなってなんとなく思ってたけど話を聞いた限りでは末っ子らしい。
「じゃあ、お邪魔しました」
「気をつけて!」
「……あ」
「えっ?」
玄関から入ってきた両親を迎えに行くために、弟たちがいなくなったのを見計らい、
篠宮くんは私の顎を持ち上げて
一瞬だけ唇を重ね合わせた。
「忘れ物」
イケメンはしたり顔すらもカッコいいから狡い。
下がりかけていた体温が再び上昇していく。
私が一言言おうとした頃には、既に帰っていた。
……もうっ、誰も見てないからってすぐしようとするんだから!!
未だに頬が紅潮してるのは、お風呂に逆上せたのか篠宮くんのせいなのか。絶対後者だ。


