しばらくお互い無言で抱きしめ合ったままでいると、耳元で少し掠れたハスキーボイスで囁いてきた。
「…………慰めてくれてるとこ悪いけど、風呂上がりの格好で男にむやみに抱きついていいの?」
へっ?
……あっ、ほんとだ。
私、今は部屋着でブラ付けてなかった!!
そのままの状態で抱きしめちゃってたよ!
「わぁーーっ!?ごごごご、ごめんねっ!!??」
気づいた瞬間、光の速さで離れて部屋の1番端っこまで後ずさる。
何も考えてなかった自分を恨みたい。
制服越しだから、胸が当たってないことを願うばかりだ。
「…………」
真顔でじっと見つめてくる篠宮くん。
怒ってるんだ、どうしよう。
ドサッ
………えっ?
顔をタコみたいに真っ赤にして、体育座りする私の腕を突然引っ張り、ベッドの方へと押し倒した。
「篠宮くん……?」
白い天井が目に写っていたのが、すぐに篠宮くんの顔のドアップに変わる。
いつ見ても整っている美形と、欲情した目付きを目の当たりにして心臓が跳ね上がった。


