篠宮くんが話したくないなら、無理やり聞こうとはしない。
「俺、そんな顔してたのか……」
面食らった様子で頭を搔いている。
困らせるつもりはなかったんだよ。
「家族でも彼氏でもない他人に、なんでそこまで気に掛けられるのか俺には分かんねーよ」
「もう他人じゃないよ。仲良いって言ってくれたよね?友達が困っていたら、助けたいって思うのが普通だよ」
篠宮くんと目が合うまで、まっすぐ見つめていたらため息をつかれた。
「友達ねぇ……まぁ、倉科は俺の本性知ってるし口固そうだから言ってもいいか」
話してくれるんだ。
私の熱意に根負けしてくれた感じだ。
「今から話すことは、誰にも言わないって約束できる?」
「もちろん!」
今から明かされる事実に、ごくりと唾を飲み込んだ。


