向こうから誘われて、1カ月前に関係を持った国語教師。
嫌じゃないけど、マメに連絡取らないと拗ねて私のこと本当は好きじゃないの?とかいちいち聞いてくるところが面倒。
そろそろ切るかな。
いっそバックれようかと考えながらも、準備室に入った。
――ガラッ
こうやって誰もいない放課後に定期的に呼び出され、名前呼びや甘い台詞、恋人繋ぎとか色々要求される。
それだけでいいんだから本当に単純。
空き教室に入った瞬間抱きついて、胸を押し付けてくるから拒否しそうになった。教師としてどうかと思う行動。
それだけ俺の顔が好きなのか知らないけど。
そう言えば一目惚れしたって言われたような気がする。
しばらく付き合ってあげたら満足したのか、嬉しそうに「またしてね」ともう一度キスされた。
先に出ていくのを見計らって、唇をティッシュで拭う。


