微笑んだ慧くんの親指が私の唇をそうっとなぞった。
じっと唇を見つめられて、心臓が口から飛び出そうなほど高鳴る。
キス、するのかな?
私が目を瞑ると、くすくす笑って触れるだけのキスを落とす。
ほんの一瞬だけ触れ、すぐに離れてしまった熱を追いかけるように目を開くと、慧くんが真剣な顔をして私の目を覗き込んでいた。
「……っふ、ははっ、顔真っ赤でかわいい」
そう溢した慧くんの言葉の所為で、余計に顔に熱くなったじゃない!
ちゅ、ちゅ、と瞼に、頬に、鼻先に優しいキスを落とされ、キスされた部分が酷く熱くて緩やかに身体の力が奪っていく。
慧くんの腕の中でぐったりする私に、あまいあまい声が降ってきた。
「もっと、天音に触れたいし愛したい。
ねえ、名前呼んで?」
「……慧くん」
「もっと呼んで」
「慧くん、慧くん、けいく……っ、ぁ……んぅ……っ」
私の頭を撫でながらバードキスを重ねる慧くん。
合わさった唇は熱くて、吐息が漏れる。
口付けは少しずつ深くなっていき、
唇から舌が侵入してきた。
指を絡められ、恋人繋ぎされた手をきゅっと握り返し必死に応える。


