そうなると、今度は慧くんにキスされたいな、って思ってくる。
最初の頃はキスするの恥ずかしかったのに、私も欲しがりになったな。
ちょっとキスを止めてみた。
気づいてくれるかな?自分から言おうか。
「天音、今から交代していいか?」
「えっ?」
「次は俺からキスしたい」
横髪をさらりと掬い上げ、柔らかく口づける慧くんにまたドキッとさせられて。
私が思ったこと、なんでわかるんだろ……?
首を傾げて不思議に思ったのも束の間。
今までの私の幼稚なキスとは、比べ物にならないほど深く唇を奪われた。
重なる度に深くなるから、クラクラしちゃう。
「……っけい、くんっ……」
「なに?」
「……とけちゃうよ」
「キスでとけたら、お前はどうなんの?見てみたいけど」
なんて、私を試すようなことを言う。
「……なんか、今日の慧くんはいじわるだね」
いつもだったらキスした後に、愛おしくてたまんないって顔で可愛いとか好きって言ってくれるの。
「天音が可愛すぎるから、いじわるしたくなる日もあるんだよ」
耳元で甘ったるい台詞を囁いて、
たまにはこういう日があってもいいだろ?と悪戯な笑みを見せた。
慧くんだって、私が喜ぶことばっかり言うでしょ?


