きゅっと目を瞑り、キスが降ってくるのを待っていたけど一向に唇に感触がしない。
あれ……?もしかして焦らしてる?
再び目を開けると、慧くんは少しSっ気を滲ませて笑っているのが見えた。
「しようと思ったらけど、たまには天音からして欲しいな」
「えっ!?……分かった、部屋行こ」
私が了承すると思ってなかったのか、目を見開いてる。
慧くんからキスしてばっかりだもんね。
慧くんみたいに上手にできないけど、いつも幸せをお裾分けしてもらってるからたまには私もお返ししなきゃって思ってたとこなんだ。
だけど、さすがに玄関は誰かに見られた時に気まずい。
私の部屋まで腕を引っ張って連れていき、慧くんにベッドに座るよう促す。
慧くんの脚の間に、膝を抱えて座った私はそのまま足を開き、向き合うように対面に座った。
わー、美形がすぐ目の前まである!
ドラマで見たことあって、憧れてたの。
もし彼氏ができたらやってみたいなぁって密かに思ってた。
自分でやっといてなんだけど、ずっとこのままはドキドキしすぎて無理!!
「なんか、今日の天音はすげー積極的だな」
「ダメ……かな?引いちゃった?」
「全然、むしろ大歓迎。言っただろ?もっと甘えてほしいって」
ニコニコと上機嫌で、腰に手を回すと私の体をグッと引き寄せた。


