篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。



***


それから集中すること、およそ3時間後。


数学の授業で習った範囲で、分からないとこを全部慧くんに教えてもらった。

あとは復習するだけ。

ついでに他の教科も勉強できたし、心音もこんなに捗ったの初めてかもと満足げにしてる。


もう、ほんとに頭が上がらない。

これからは篠宮先生って呼びたくなるくらい、とっても教え方が分かりやすいの!



勉強がひと段落ついたとこで、結音が一緒にゲームやろうって誘ってきたから、4人でレーシングゲームをして楽しんだ。

久しぶりにゲームしたな。

私はダントツの最下位だったけど、楽しかったよ。


カーブを曲がる時にさ、自然と体まで横に傾いちゃうのは私だけ!?


「ねーちゃんっていっつも下手くそだよなー!」って結音に笑われる始末。

……仕方ないでしょ〜!苦手なんだから!


ワイワイ盛り上がっている間に、気づけば夕方になってて慧くんが帰ることに。


「じゃあ、また明日学校で」

「待って!」


靴を履いて、私の頭を撫でてから出ようとする慧くんの服の裾を掴む。


「今日、勉強頑張ったご褒美にキスして欲しいなぁ……なーんて」


勇気を振り絞り、口に出してみたものの恥ずかしさで耐えられなさそうだ。

照れ隠しのために慧くんの胸に飛び込んで、顔をうずめた。

ひゃー、ついに自分から言っちゃった!


ドキドキしながら返事を待つ。



「……天音からおねだりするのって、珍しくね?」