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それから集中すること、およそ3時間後。
数学の授業で習った範囲で、分からないとこを全部慧くんに教えてもらった。
あとは復習するだけ。
ついでに他の教科も勉強できたし、心音もこんなに捗ったの初めてかもと満足げにしてる。
もう、ほんとに頭が上がらない。
これからは篠宮先生って呼びたくなるくらい、とっても教え方が分かりやすいの!
勉強がひと段落ついたとこで、結音が一緒にゲームやろうって誘ってきたから、4人でレーシングゲームをして楽しんだ。
久しぶりにゲームしたな。
私はダントツの最下位だったけど、楽しかったよ。
カーブを曲がる時にさ、自然と体まで横に傾いちゃうのは私だけ!?
「ねーちゃんっていっつも下手くそだよなー!」って結音に笑われる始末。
……仕方ないでしょ〜!苦手なんだから!
ワイワイ盛り上がっている間に、気づけば夕方になってて慧くんが帰ることに。
「じゃあ、また明日学校で」
「待って!」
靴を履いて、私の頭を撫でてから出ようとする慧くんの服の裾を掴む。
「今日、勉強頑張ったご褒美にキスして欲しいなぁ……なーんて」
勇気を振り絞り、口に出してみたものの恥ずかしさで耐えられなさそうだ。
照れ隠しのために慧くんの胸に飛び込んで、顔をうずめた。
ひゃー、ついに自分から言っちゃった!
ドキドキしながら返事を待つ。
「……天音からおねだりするのって、珍しくね?」


