それぞれがテーブルに宿題や教科書を広げて、時々慧くんに教えて貰いながら問題と向き合うこと30分後
「終わったー!ゲームゲーム!」
結音が1番早く宿題を終わらせ、さっと片付けて2階へ上がって行った。
いつも思うけど、結音宿題終わるの早っ!
テストも簡単だから楽勝って言ってた気がする。
いいなぁー、高校も数学だけ小学校レベルにしてくれたらこんなに悩むことないんだろうね。
なんて叶わない願いを抱きつつ、
お気に入りのシャーペンを走らせていると
ふと私の向かい側で勉強する慧くんが目に止まった。
……ほんっとに、綺麗な顔で思わず見蕩れてしまう。
睫毛が長い、印象的な目でじっと見つめられただけで、あっという間に虜になるの。
言わずもがな小顔だし、私よりきれいなのでは?と思うほどきめ細やかな肌
さすが、学校一のイケメン王子様!!
「……ここ、空欄だけど分からない?」
ビクッ
わっ!?ぼーっとしてる時に、いきなり尋ねてくるからちょっとビックリした。
私の数学のワークを指さしている。
指の先にあるのは、わからなくて解くのを諦めた問題。
あ〜〜……ダメだ、苦手な教科はすぐ集中力が切れちゃう!
「あ、うん、わかんなくって、解いてない」
「これはこの式にxを代入して……」
向かい側から身を乗り出して、丁寧に教えてくれた。
すごい、学校の授業よりかなり分かりやすい解説だ!!
「………ということ。どう? わかった?」
「うん! 慧くんて本当に教え上手だね、ありがとう!」


