篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。



なんとか阻止しようと、半泣きで縋りつく。


「落ち着けよ。別に会わないとは言ってねーからな?」


「へ?」


きょとんとなる私に対し、慧くんが話を続けた。


「放課後とか土日に、天音の家で勉強会を開くのはどう?ついでに弟たちにも教えてやれるだろ?」


あっ、なるほど。

テストが終わるまでは、勉強会兼お家デートってことだね!


慧くんの言ってる意味がやっと分かって、
なんだかホッと安心した。

私が頭悪いから、愛想つかされたのかと思った……!


「私は嬉しいけど、休みの日まで来てもらっていいの?」

「家にいても暇なだけだからいーよ。それに、天音と入れる時間が増えるし」


顔を綻ばせる慧くんを見てると、私まで嬉しくてニマニマしちゃうよ。

私をやる気にさせる天才だと思う。


頼もしい先生が居てくれるから、すごく心強い!次のテスト、大丈夫な気がしてきた。

もう親には慧くんのこと話してあるから、隠す必要も無いね。


「頑張ろうな」

「うん、ありがとう!」


せっかく協力してくれるんだから、やるしかない!

勉強を教えてもらうっていう、本来の目的を忘れてしまわないように。やるべきことに集中しよう。