それだけ言うと、篠宮くんは私の返事を緊張して見守っていた。
周りはにぎやかだけど、私たちだけはとても静かだ。
まるで、スローモーションみたいに時が止まっているよう。
それと同時に、私の心臓の音が相手に聞こえてしまうんじゃないかと心配してしまうほど、バクバクとうるさく鳴っている。
たった2文字を言うだけなのに、ガッチガチに緊張してるし手に汗かいてきた……!
これだけで緊張しすぎって笑われちゃっても仕方ない。
ぎゅっと手を握りしめて、体が震えそうになるのを耐えて、深呼吸をする。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「私も……し、篠宮くんが好きです。
その、私で、よかったら、篠宮くんの彼女にしてください!」
情けなくも声は震えて、途切れ途切れ。でも、ちゃんと言えた。
意を決した告白、どんな反応をしてくれるのか。
「わぁっ!?」
すると、いきなり私の頭ごと抱えるように、ぎゅーーっと抱きしめられた。
なぜか力を込めてるから頭が痛い。
いだだだ!力強いって!!
「あの、篠宮く……」
「ちょ、1回待ってマジで。今顔がニヤけまくってるから見られたくない」


