なにがなんでも勝たないとな、って嬉しそうに笑う篠宮くん。
色んな人を惹きつける素敵な笑顔を観たら、夏の暑さがへっちゃらになってくるの。
どんな顔でも、何をしていても全部カッコよいから困るよ。
恋は盲目って多分、こういうことだろう。
「……倉科」
好きな人の声がすぐそばで聞こえた。
それは、ただでさえ近かった私たちの距離を篠宮くんが更に詰めたからで。
私の顔は真っ赤で俯いたまま、すぐ近くに感じる篠宮くんの存在にぎゅっと目を瞑って、次の言葉を身構えながら待つ。
「俺がキスしたいと思うのは、倉科だけだよ」
その言葉に、キュンと胸が締め付けられた。
「誰かとじゃなくて、倉科としたい。……それに、キスだけじゃなくて学校でも休みの日だって毎日会いたいのも、どろどろに甘やかしたいのも、独り占めしたいのも……………ぜんぶ、倉科だからだ」
まっすぐな愛情に、体温が急上昇する。
私も一緒にいて、キスしたいのは
これから先もずっとキミだけだよ。


