篠宮くんとふたりきりで、ヒミツのキス。




対して、掃除当番の時に篠宮くんに話しかけられて答えるだけで精一杯だったコミュ障に、自分から誘うなんてハードル高いことが出来るわけないでしょ!

今はこっそり見てるだけで十分なんだよ。



「大丈夫、天音は可愛いよ!あたしが保証する!多分遊びの誘いくらいはOKしてくれそうじゃない?」

「んー、どうだろうね……」


「まずは友達になって、段々距離を縮めてそこからさりげなくアプローチして意識してもらうのが大事だよ。何も行動しないで他の子に取られちゃったら、絶対後悔するじゃん」

「おお……!説得力がある!」


彩羽は私より恋愛経験あるから、頼もしい!


「男女二人は気まずくても、それぞれ友達と一緒なら行きやすいよ。佐野と藍沢さんも誘って5人でカラオケとかどう?何ならあたしが声掛けてくるよ」

そう言って、篠宮くん達の所へ行こうとしたのを引き止める。