もー、元気になった途端に楽しそうに弄ってくるー!
綾羽と笑い合っていると……ふと、藍沢ちひろちゃんが反対側の真正面に1人でぽつんと座っているのが見えた。
ちひろちゃんも自分の出る種目が終わったのかな。
背中まである亜麻色の髪を一つに束ねて、暑そうに手で仰いでる。
いつ見てもお人形さんみたいに可愛いな。
日焼けなんて無縁の雪みたいに色白で、ばっちりな瞳。
髪をアップしてることで、小顔がますます目立ってて羨ましい!
篠宮くん達のリレーが終わるのを待っているんだと思う。
途中で何人かの男子に声を掛けられてたけど、全部首を振って断っていた。
それでも、しつこく隣に座ってこようとする人には嫌な顔をして違う所に座り直している。
それを眺めてると、モテるのも大変そうだ。
「ん、誰を見てるの?」
私が誰を見ているか綾羽が気づく。
「ああ、藍沢さんか。あの子篠宮と佐野以外といるとろ見たことないよね。友達いない感じ?」
「うん、私仲良くなってみたいんだ。幼なじみで篠宮くんのことよく知っていると思うから、話を聞いてみたくて」
「なんか噂で聞いたんだけど、藍沢さんは人の彼氏を取るから仲良くしない方がいいらしいよ」
「……ええっ!?」


