つらく悲しいばかりだった八年間。八歳の誕生日をきっかけに、ゼノハルトやサフィ、ルブと出会い、新しい人生を手に入れた。
もとの家族とも別れ、これからはきっと楽しい毎日が待っているに違いない。
自然と足取りが軽くなり、跳ねるようにして城の庭園に面した外廊下を通っていたときだった。
見覚えのある貴族の男が視界に入り、弾んでいた気持ちが急速にしぼむ。
『ちび、どうした』
なにかを察したらしいサフィがアルトリシアに尋ねる。
(あの人、何度か前の家に来てたの)
もとの家族とも別れ、これからはきっと楽しい毎日が待っているに違いない。
自然と足取りが軽くなり、跳ねるようにして城の庭園に面した外廊下を通っていたときだった。
見覚えのある貴族の男が視界に入り、弾んでいた気持ちが急速にしぼむ。
『ちび、どうした』
なにかを察したらしいサフィがアルトリシアに尋ねる。
(あの人、何度か前の家に来てたの)

