ゼノハルトは小さくため息をつくと、アルトリシアを床に下ろした。視線を合わせるようにその場へ膝をつき、彼女の頭を優しくなでる。
「私は陛下に用がある。先ほどの部屋まで戻れるか?」
ほんの短い間でも父と離れるのは不安がある。しかしアルトリシアはこういうときに自分の意見を通せる子どもではなかった。
「うん、大丈夫。待ってたらいい?」
「ああ。長くは待たせない」
「私が部屋までお送りしましょうか?」
ここでふたりを引き離すのは忍びないと思ったのか、警護兵のひとりがゼノハルトに話しかける。
「いや、陛下のお側を離れるわけにもいかないだろう。気持ちだけありがたく受け取っておく」
「私は陛下に用がある。先ほどの部屋まで戻れるか?」
ほんの短い間でも父と離れるのは不安がある。しかしアルトリシアはこういうときに自分の意見を通せる子どもではなかった。
「うん、大丈夫。待ってたらいい?」
「ああ。長くは待たせない」
「私が部屋までお送りしましょうか?」
ここでふたりを引き離すのは忍びないと思ったのか、警護兵のひとりがゼノハルトに話しかける。
「いや、陛下のお側を離れるわけにもいかないだろう。気持ちだけありがたく受け取っておく」

