虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「ん、わかった。お城になにをしに行くの?」

「いろいろと報告をしなければならないことがある。すぐに終わらせるから安心しろ」

 頭をなでられ、アルトリシアは再度頷いた。

 広場から見える城に向かって指を差し、ゼノハルトの服を引く。

「お城って初めて。なにがあるの?」

「なにと言われてもな」

「広くて賑やか?」

「そうだな。それで合っている」

 すっかり元気を取り戻した娘に引っ張られ、苦笑しながらゼノハルトは歩き出した。



***



 王都を抜けて白亜の城へ足を踏み入れる。