「正直、今回のお話は大変助かりますのよ。だってほら、そんな出来損ないがマイネスの家にいると知れたら……ねえ?」
「まあまあ。エクレル卿が引き取ってくれると言うんだからいいじゃないか。こっちとしても手間が省けるさ」
三つの笑い声が不協和音となってアルトリシアを襲う。
こんなひどい扱いをゼノハルトには知られたくなかった。優しくしてくれた人だからこそ、つらい事実を教えたくはなかった。
生まれて八年、ずっとこんな扱いをされてきた。気に入らなければ殴られ、蹴られ、ものを投げつけられて怪我をした。寒い夜に肌着だけで外に放り出されたときもあった。
(普通に愛してほしかっただけなのに……)
「まあまあ。エクレル卿が引き取ってくれると言うんだからいいじゃないか。こっちとしても手間が省けるさ」
三つの笑い声が不協和音となってアルトリシアを襲う。
こんなひどい扱いをゼノハルトには知られたくなかった。優しくしてくれた人だからこそ、つらい事実を教えたくはなかった。
生まれて八年、ずっとこんな扱いをされてきた。気に入らなければ殴られ、蹴られ、ものを投げつけられて怪我をした。寒い夜に肌着だけで外に放り出されたときもあった。
(普通に愛してほしかっただけなのに……)

