そこにいたのは父親のマイネス子爵とその妻、そして妹の三人。それぞれ、視界に入れるのも不愉快だと言わんばかりの表情でアルトリシアを睨んでいる。
彼らは誰ひとりとしてアルトリシアに似ていなかった。おっとりした顔立ちの彼女とは違い、全員目尻が吊り上がっており、きつさを感じさせる。濃い金髪と黄緑の瞳も家族と呼ぶには異なりすぎていた。
先に口を開いたのは、この中で最も身分の高いゼノハルトだった。
「マイネス卿には突然の話で申し訳ない。手続きのためとはいえ、子爵領から王都は遠かっただろう」
「エクレル領からほどではありませんよ」
彼らは誰ひとりとしてアルトリシアに似ていなかった。おっとりした顔立ちの彼女とは違い、全員目尻が吊り上がっており、きつさを感じさせる。濃い金髪と黄緑の瞳も家族と呼ぶには異なりすぎていた。
先に口を開いたのは、この中で最も身分の高いゼノハルトだった。
「マイネス卿には突然の話で申し訳ない。手続きのためとはいえ、子爵領から王都は遠かっただろう」
「エクレル領からほどではありませんよ」

