そう言って小さな手に握らせたのは、鈍い輝きの魔石だ。扱えないアルトリシアにも、なんの力も持たない石だとわかる。もう少しきれいならば宝石として装飾品になっていただろう。
渡されたものを手に、アルトリシアは彫像を囲う泉に近づいた。中を覗き込むと、水中に無数の石が落ちている。ろうそくの光に照らされた石はきらきらと鈍く反射していた。
(これを入れるとなにかあるのかなぁ)
『なにもねェだろ』
『死んでるしな』
生きた石であるふたりから同時に言われるも、おとなしく石を泉に落とす。ゆらめきながら沈むそれを、アルトリシアはしばらく目で追っていた。
渡されたものを手に、アルトリシアは彫像を囲う泉に近づいた。中を覗き込むと、水中に無数の石が落ちている。ろうそくの光に照らされた石はきらきらと鈍く反射していた。
(これを入れるとなにかあるのかなぁ)
『なにもねェだろ』
『死んでるしな』
生きた石であるふたりから同時に言われるも、おとなしく石を泉に落とす。ゆらめきながら沈むそれを、アルトリシアはしばらく目で追っていた。

