転移装置は人がひとり通れる大きさの門に、魔石で装飾を施したものだった。門を通るだけでもう、一瞬前とは違う景色の中におり、アルトリシアは驚きのあまりゼノハルトにしがみついてしまった。
「役所へ向かう前に神殿に向かうか」
しがみついた彼女を抱き上げたまま、ゼノハルトが言う。
彼が教えてくれたように広くて賑やかな街の様子に夢中だったアルトリシアは、話しかけられてはっと自分を取り戻した。
「神殿でなにをするんですか?」
「主に祈りを捧げる場だな。今回は養子縁組の件がうまくいくように祈る」
「お祈り……」
「神子の話は知らないか?」
「役所へ向かう前に神殿に向かうか」
しがみついた彼女を抱き上げたまま、ゼノハルトが言う。
彼が教えてくれたように広くて賑やかな街の様子に夢中だったアルトリシアは、話しかけられてはっと自分を取り戻した。
「神殿でなにをするんですか?」
「主に祈りを捧げる場だな。今回は養子縁組の件がうまくいくように祈る」
「お祈り……」
「神子の話は知らないか?」

