虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「魔石を利用した施設だ。各都市に置いてある」

「それを使うと、王都に行けるんですよね」

「そうだ」

『へェ、便利だな』

 サフィが勝手に話を聞いて相槌を打つ。

 これのせいでアルトリシアの頭はたまにいっぱいになった。彼は基本的に自分の喋りたいときに口を開く。ルブが止めるときも多々あった。

「みんなそれで旅行するんですか?」

 頭の中の声を放置して続けると、ゼノハルトはすぐに否定する。

「いや。それなりに金のかかるものだからな」

『誰にでも使えるものじゃねェのか』

(今、ゼノハルトさんと喋ってるんだから静かにしてて)

『はいはい』