虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

(サフィっていつも人の話を聞いてない気がする)

 これはふたりに向けた言葉ではない。だから、彼らには届かなかった。

(逆にルブはちゃんと聞いてくれる。遊ぼうって誘ったらいいよって言ってくれるし。サフィはお茶のときだけは絶対付き合ってくれるけど、それ以外は適当だと思う)

 直接顔を合わせて接した時間は、屋敷内にいるのが多いのもあって少ない。だが、こんなふうに頭の中でならゼノハルトよりも長く話した。だからもう、彼らがどんな人間――と呼んでいいのかはともかく――なのかをある程度理解している。

「ゼノハルトさん、転移装置ってどういうものですか?」

 そう聞かれ、ゼノハルトは淡々と答える。