今、笑顔でいられるのはなにがあってもゼノハルトが守ると言ったからだ。廃鉱での怪我が完治するまで屋敷に置いただけでなく、娘にしたいとまで言ってくれた彼を、アルトリシアは信じている。
「アルトリシア」
「はい!」
今日から父になる人に名を呼ばれ、元気に返事をする。これまでは汚いものでも口にするかのように吐き捨てられていた名前が、今はとても大切なものに思えた。
(もうすぐ私はアルトリシア・エクレルになる)
ゼノハルトはアルトリシアを抱き上げると、エクレル領内の街へ向かう馬車にのり込んだ。
「アルトリシア」
「はい!」
今日から父になる人に名を呼ばれ、元気に返事をする。これまでは汚いものでも口にするかのように吐き捨てられていた名前が、今はとても大切なものに思えた。
(もうすぐ私はアルトリシア・エクレルになる)
ゼノハルトはアルトリシアを抱き上げると、エクレル領内の街へ向かう馬車にのり込んだ。

