虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

(いつまででもいていいって言ってくれたから、大丈夫なんだと思ってた。でも、やっぱり私なんかがここにいたら迷惑なんだ)

 ゼノハルトは、怯えたように目を閉じたアルトリシアの姿から、自分が言葉を誤ったと気がついた。

 もともと口数が多い方ではないのもあって他人との間に誤解を生じやすいが、決して幼い少女を怖がらせる意図はない。

「いや、そういう意味ではなく」

 どう伝えれば彼女を泣かせずに済むのかを考え、慎重に話を続ける。

「今は怪我が治るまでの間という名目をつけてここに置いてやれるが、完治後はそうもいかない。お前には家族がいる」

「……はい」