お代わり用のお湯を今のうちから用意した方がいいかしらん、と思っていたアルトリシアだが、その前にゼノハルトがカップを受け皿に置いた。
「お前が我が家に来てしばらく経つが、そろそろこれからについて考えた方がいいと思ってな」
それを聞いたアルトリシアの手から、自分も飲もうとしていたカップが落ちそうになる。
「それは……家に帰らなきゃいけないってことですか?」
自然と声が震え、目の前が涙で滲む。
「わた、私、帰りたくない、です」
喉が詰まってうまく言えず、途切れ途切れになった。このままカップを持っていたら本当に落としてしまう。
「お前が我が家に来てしばらく経つが、そろそろこれからについて考えた方がいいと思ってな」
それを聞いたアルトリシアの手から、自分も飲もうとしていたカップが落ちそうになる。
「それは……家に帰らなきゃいけないってことですか?」
自然と声が震え、目の前が涙で滲む。
「わた、私、帰りたくない、です」
喉が詰まってうまく言えず、途切れ途切れになった。このままカップを持っていたら本当に落としてしまう。

