出会ったときとはうってかわって子どもらしく笑うようになったアルトリシアを、彼女以外の前では決して姿を晒さないルブが微笑ましく見守る。
彼女の髪にはきらびやかな宝石がはめ込まれた、花を象った飾りがあった。魔石を丁寧に磨き、加工した逸品は、その辺の人間が簡単に購入できるものではない。
「似合ってるじゃん」
気まぐれなサフィと違い、ルブはどんな話にでも付き合う。
「兄貴もそう思うだろ?」
「ちびに似合うのはやっぱ蒼い石だよなァ」
適当に聞き流していたとは言わず、彼はアルトリシアに近づいて髪飾りをつつく。
「こんな石なんかより、俺サマのがよっぽどいい」
彼女の髪にはきらびやかな宝石がはめ込まれた、花を象った飾りがあった。魔石を丁寧に磨き、加工した逸品は、その辺の人間が簡単に購入できるものではない。
「似合ってるじゃん」
気まぐれなサフィと違い、ルブはどんな話にでも付き合う。
「兄貴もそう思うだろ?」
「ちびに似合うのはやっぱ蒼い石だよなァ」
適当に聞き流していたとは言わず、彼はアルトリシアに近づいて髪飾りをつつく。
「こんな石なんかより、俺サマのがよっぽどいい」

