そんな彼女に屋敷の主人であるゼノハルトがなにをしたかというと、まず、庶民の手には届かないチョコレートを大量に買い集めて与えた。次に彼女がレースの付いた服を好むらしいと知ると、王都でも有名な店にアルトリシア専用の洋服を依頼した。そのときの端材でかわいらしい熊のぬいぐるみまで作らせ、今ではアルトリシアのものとなった部屋にせっせと並べている。