さすがに忌むべき存在とされる魔獣に分類するサフィとルブについては、どう説明すべきか思いつかなかったのもあって伏せておく。彼らが敵ではないのだと理解してもらうには、まずアルトリシア自身の中で整理しなければならない。ただでさえ一日に起きたことが多すぎて、そこまでの処理は難しかった。
話を終える頃には、最初に声をかけてくれた女性は部屋から立ち去っており、アルトリシアとゼノハルトのふたりだけになっていた。
「つまりお前は、これまで実の家族に虐げられ、挙句に廃鉱に捨てられたと?」
「……はい」
話を終える頃には、最初に声をかけてくれた女性は部屋から立ち去っており、アルトリシアとゼノハルトのふたりだけになっていた。
「つまりお前は、これまで実の家族に虐げられ、挙句に廃鉱に捨てられたと?」
「……はい」

