虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「やだ、来ないで! 痛いのは嫌なの、熱いのもやだ……!」

 叫んだアルトリシアは、ちょうど庭を通りがかった両親に気付いた。

 一縷の望みをかけて声を張り上げる。

「パパ! ママ! 助けて! メルニエラにひどいことしないでって言って……!」

 彼女の両親は足を止めると、うるさそうにアルトリシアを見た。それどころか、メルニエラにそっくりな嘲笑を顔に浮かべ、なにも見なかったかのようにその場を立ち去る。

「ひどいことなんてしてないじゃない? だってこれ、魔法の練習だもの」