虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 ティトがお昼寝をしに帰ったあと、アルトリシアはゼノハルトとふたりで城の庭園を散策していた。

 柔らかな風が花壇の花を揺らして、甘い香りを振りまいていく。

「さっきの話なんだけどね」

 ファイスが席を外しているのをいいことに、彼女は声をひそめる。

「パパはどうしたらいいと思う?」

 立ち止まったゼノハルトとアルトリシアの視線が絡んだ。

 かつては怖い人かもしれないと緊張しながら見返した瞳が、彼女を優しく捉える。

「お前の好きなようにすればいい」

「でも、ひとりじゃ決められないよ」

「決めるんだ」

 アルトリシアは突き放されたように感じて不安そうに眉を下げた。