ルブとの会話が今日までになかったわけではない。ただ、ティトのもとへ行く時間が増えてアルトリシアとの時間が減ったのはたしかで、短い会話もどこか線を引いていた。
「どんな顔してお前と向き合えばいいかわからなかったんだ。……ごめん」
「怒ってないからもう謝らないで」
事実、アルトリシアはまったく怒っていなかった。誘拐されたのはルブのせいではないし、魔石の力を封じる魔法によって彼が身動きを取れなくなったのも仕方のないことだ。
むしろ、彼女は牢獄の外へ逃がしたルブがサフィとゼノハルトを呼んでくれたという事実に感謝している。
「アルティは優しいよな。兄貴には怒られたのに」
「えっ」
「どんな顔してお前と向き合えばいいかわからなかったんだ。……ごめん」
「怒ってないからもう謝らないで」
事実、アルトリシアはまったく怒っていなかった。誘拐されたのはルブのせいではないし、魔石の力を封じる魔法によって彼が身動きを取れなくなったのも仕方のないことだ。
むしろ、彼女は牢獄の外へ逃がしたルブがサフィとゼノハルトを呼んでくれたという事実に感謝している。
「アルティは優しいよな。兄貴には怒られたのに」
「えっ」

