虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 すごいでしょ、とでも言いたげにティトは高らかに鳴いた。そのあとに遠吠えのような鳴き声をあげるが、やはりそれも子犬が甘えるかわいい声にしか聞こえない。

 サフィとは違う丸いもふもふをに手を伸ばすアルトリシアだが、ティトはすぐにまた人間に戻ってしまった。

「すごいでしょー」

「ちゃんと俺の教えた通りやれてるな。偉い偉い」

 ルブに褒められて本人は満足げにしている。

 本物の狼になるまではまだまだ時間がかかりそうだが、自在に姿を変えられるようになったのは進歩だろう。

「ぼく、もっとかっこよくなりたいな。サフィお兄ちゃんに教えてもらったら、立派な狼になれる?」