虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 父ふたりの話の邪魔をしないよう続き部屋の隣に移動し、久々の再会を喜ぶ。

「ティト、ちょっとおっきくなった?」

 アルトリシアが最後に見たとき、ティトとの目線は自分よりももう少し下だった。それがほぼ変わらないぐらいになっている。

「わかんないけど、そうだったらうれしいなぁ」

 にこにこと言ったティトの顔からは、幼さも少し消えている。

(私の知らないところで大人になっちゃった気がする)

 そのきっかけが誘拐事件であるのは間違いない。それを思うと複雑だった。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんたちは?」

 アルトリシアの心も知らず、ティトは無邪気に笑う。

「サフィたち? 呼ぼうか?」