かつての両親が必死に懇願するのを、アルトリシアは悲しい気持ちで受け止めた。
彼らは何度彼女が助けを求めて泣いても、暴力を振るう手を止めなかった。それどころか、おもしろがってさらにひどい痛みを与え続けたのだ。
慈悲を請うなら、彼らもアルトリシアに与えるべきだった。
だからアルトリシアは生家の家族を庇えない。
「どうしてもと不満があるなら、ゼノハルトの決闘を引き受けるといい。ただしその場合、同じ条件のもとで行うものとする」
切り捨てるように言うと、ファイスは固唾を呑んでいた傍聴人たちに朗々と告げた。
「これをもって、閉廷とする」
***
彼らは何度彼女が助けを求めて泣いても、暴力を振るう手を止めなかった。それどころか、おもしろがってさらにひどい痛みを与え続けたのだ。
慈悲を請うなら、彼らもアルトリシアに与えるべきだった。
だからアルトリシアは生家の家族を庇えない。
「どうしてもと不満があるなら、ゼノハルトの決闘を引き受けるといい。ただしその場合、同じ条件のもとで行うものとする」
切り捨てるように言うと、ファイスは固唾を呑んでいた傍聴人たちに朗々と告げた。
「これをもって、閉廷とする」
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