虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 かつての両親が必死に懇願するのを、アルトリシアは悲しい気持ちで受け止めた。

 彼らは何度彼女が助けを求めて泣いても、暴力を振るう手を止めなかった。それどころか、おもしろがってさらにひどい痛みを与え続けたのだ。

 慈悲を請うなら、彼らもアルトリシアに与えるべきだった。

 だからアルトリシアは生家の家族を庇えない。

「どうしてもと不満があるなら、ゼノハルトの決闘を引き受けるといい。ただしその場合、同じ条件のもとで行うものとする」

 切り捨てるように言うと、ファイスは固唾を呑んでいた傍聴人たちに朗々と告げた。

「これをもって、閉廷とする」



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