アルトリシアがゼノハルトの服の裾を引いて前に出る。
「神子の名前ならメルニエラにあげる。私が欲しいのは、大好きな人にありがとうを伝える力だけだから」
いつも妹に対して怯えていたアルトリシアがはっきりと言い放つ。
「お願いだからもう私たちにかかわらないで! 私は幸せになるの。あなたたちのいない場所で……!」
「それが神子の望みなら、叶えるべきだろうね」
ずっと黙っていたファイスが穏やかに笑う。
「マイネス卿は爵位、領地、財産のすべてを没収する。また、神子を長年虐げた罪により、卿を含め一族もミラルドを永久追放とする」
「陛下! お慈悲を!」
「神子の名前ならメルニエラにあげる。私が欲しいのは、大好きな人にありがとうを伝える力だけだから」
いつも妹に対して怯えていたアルトリシアがはっきりと言い放つ。
「お願いだからもう私たちにかかわらないで! 私は幸せになるの。あなたたちのいない場所で……!」
「それが神子の望みなら、叶えるべきだろうね」
ずっと黙っていたファイスが穏やかに笑う。
「マイネス卿は爵位、領地、財産のすべてを没収する。また、神子を長年虐げた罪により、卿を含め一族もミラルドを永久追放とする」
「陛下! お慈悲を!」

