虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「こ、こんなところで剣を抜くつもりですか!? やはりこんな野蛮な男のもとに大切な娘は預けられません! あのときはアルトリシアのわがままを聞いて養子にしましたが、今ここで撤回させてください!」

 そもそも大切ならば養子にする時点で間違っている。

 今のゼノハルトにそれを指摘するだけの冷静さはない。

「ならば、アルトリシアの親権を賭けて決闘を申し込もう」

「なっ……!? 騎士のあなたに勝てるはずがないでしょう!」

「私は素手でいい。視界を塞げと言うのなら布で目を覆う。必要なら耳も塞ぐが」

「なぜ、そこまで……」

「娘を守るためならばどんなことでもする」