虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 真っ向からゼノハルトの怒りを受けても果敢に言い返したマイネスは、彼の視線を避けるようにアルトリシアへ焦点を合わせる。

「もうわがままも充分だろう? うちに戻ってきなさい」

 この期に及んでまだそんな世迷言を言えるのかと、アルトリシアは絶句した。

 完全に思考停止したかつての娘を取り戻そうとマイネスが手を伸ばしかけたとき、ゼノハルトが腰の剣に手をかける。

「私の娘に触れるな」

 残ったもう片方の腕も斬り落とすという強い意思は、その場にいたすべての人間にも伝わった。