予想外のアルトリシアの行動に遅れたゼノハルトが、彼女を支えるように側に立つ。
「大切な娘なんて思ってないくせに……!」
傍聴席はひどくざわついていた。マイネス家の出来損ないの娘がエクレル家の養子になったのは有名である。
マイネスもこの展開に驚いたようだったが、ファイスに向けてすぐ頭を垂れる。
「王子殿下を殺すつもりだ、などという話はしておりません。なぜ娘がこのように言うのかもわからず……。いえ、私のしつけが行き届かなかったがゆえでしょう。わがままを許したせいで、エクレル卿のもとへ身を寄せることになったのですから」
「大切な娘なんて思ってないくせに……!」
傍聴席はひどくざわついていた。マイネス家の出来損ないの娘がエクレル家の養子になったのは有名である。
マイネスもこの展開に驚いたようだったが、ファイスに向けてすぐ頭を垂れる。
「王子殿下を殺すつもりだ、などという話はしておりません。なぜ娘がこのように言うのかもわからず……。いえ、私のしつけが行き届かなかったがゆえでしょう。わがままを許したせいで、エクレル卿のもとへ身を寄せることになったのですから」

