実父と向き合わなければならないと知ってから強張り続けていた心が、緩くほどけた。
「次だな」
ゼノハルトのつぶやきが聞こえてモーゼルのいた場所に視線を落とす。彼は喚きながら別室へと連れられていった。代わりにマイネスが呼ばれ、被告席に立つ。
裁判の流れはこれまでと変わらない。
申し開きの時間になると、マイネスは告げられた罪状をひとつずつ否定していった。
「ええ、モーゼル卿から金銭は受け取っておりました。ですがそれは、彼が欲しがっていた絵の対価ですよ。彼の私室に飾られているものがあるでしょう? あの絵です」
「次だな」
ゼノハルトのつぶやきが聞こえてモーゼルのいた場所に視線を落とす。彼は喚きながら別室へと連れられていった。代わりにマイネスが呼ばれ、被告席に立つ。
裁判の流れはこれまでと変わらない。
申し開きの時間になると、マイネスは告げられた罪状をひとつずつ否定していった。
「ええ、モーゼル卿から金銭は受け取っておりました。ですがそれは、彼が欲しがっていた絵の対価ですよ。彼の私室に飾られているものがあるでしょう? あの絵です」

