「気持ちだけで充分だ。お前も大変だったのだから、今はゆっくり休め」
「うん」
アルトリシアは半分だけ残った茶器を置くと、正面に座っていたゼノハルトの前にやってきた。ねだる前に優しく抱き締められ、やっとあるべき場所に戻ってこられたのだと安堵の息を吐く。
(あとはサフィが戻ってきてくれたらいい)
ルブが看過しているなら大事にはなっていないのだろう。そうは言っても慣れ親しんだ彼のいない生活は、アルトリシアにとって寂しいものだった。
状況が変わったのはさらにその数日後。
これまで行方をくらませていたマイネス子爵が見つかったという一報が入った。
「うん」
アルトリシアは半分だけ残った茶器を置くと、正面に座っていたゼノハルトの前にやってきた。ねだる前に優しく抱き締められ、やっとあるべき場所に戻ってこられたのだと安堵の息を吐く。
(あとはサフィが戻ってきてくれたらいい)
ルブが看過しているなら大事にはなっていないのだろう。そうは言っても慣れ親しんだ彼のいない生活は、アルトリシアにとって寂しいものだった。
状況が変わったのはさらにその数日後。
これまで行方をくらませていたマイネス子爵が見つかったという一報が入った。

