エクレル領の領主としての仕事をこなしながら、王都の騎士団の再編成や、それこそ復興の手伝いをしているためだ。そうでもしなければ、彼の言う通りファイスの手が回らなくなる。
ファイスは国王としての仕事に勤しんでいた。事件の主目的がティトの誘拐である点から、年ばかり重ねた貴族に王としての資質や継承者への不安を延々と聞かされている。被害に遭った人々への補償も考えなければならないが、すべてを税でまかなうのは厳しいのも頭を悩ませる原因になっていた。
「私がお手伝いできたらいいのに」
肩を落としながら言うアルトリシアは、自身が疲れた父親を癒やす唯一の存在だと知らない。
ファイスは国王としての仕事に勤しんでいた。事件の主目的がティトの誘拐である点から、年ばかり重ねた貴族に王としての資質や継承者への不安を延々と聞かされている。被害に遭った人々への補償も考えなければならないが、すべてを税でまかなうのは厳しいのも頭を悩ませる原因になっていた。
「私がお手伝いできたらいいのに」
肩を落としながら言うアルトリシアは、自身が疲れた父親を癒やす唯一の存在だと知らない。

