虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 すんなりと受け入れたサフィに対し、ゼノハルトは不思議な気持ちを抱いた。

「私をこの子の父として認めたのか」

「利用するつもりがねェってわかったからな」

 肝心のアルトリシアは緊張の糸がほどけたのか眠っている。

「だが、私はアルトリシアを守り切れなかった」

「なんだよ、殺してほしいのか?」

 くっと喉を鳴らしてサフィが笑う。

「今回は妙な魔法のせいで俺たちも不覚を取った。おあいこってやつだろ?」

「……そういうものだろうか」

「次は気をつけようぜ、お互いに」

 そう話していると、にわかに周囲が騒がしくなった。