虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 ゼノハルトは泣きじゃくるアルトリシアの頭をなでながら、ころんと丸い子犬に謝罪する。

「すぐに陛下のもとへお連れします。それまで、もうしばしご辛抱を」

「きゅん……」

 ティトは憐れみを誘うように鳴くと、首を縦に振った。

「サフィ、その姿はなにかと騒ぎになる。人に戻ってくれ」

「はいよ」

 指示を受けてサフィの姿が狼から人間へと戻る。その腕にはティトが抱かれていた。

「お前も戻れるか? じゃねェとパパを困らせるぞ」

「きゅ……」

「余計なもんを頭からどかして、核に集中しろ」

 ティトがやりすぎなのではと思うくらいぎゅっと目を閉じる。