閉じ込められている間も、殴られている間も、ずっとゼノハルトへ助けを求めていた。ひたすらに信じ、やっと報われて身体の力が抜ける。
「ありがとう……」
ぽろぽろと涙をこぼすアルトリシアを、ゼノハルトはつらい表情で掻き抱く。
ひどい生家から逃げ出し、ようやく幸せになれたはずだった少女が、なぜまたこんな恐ろしい目に遭わなければならないのか。
守ると誓ったのに、それを果たせなかった自分を悔やみ、ゼノハルトは押し殺した声で「すまない」と言った。
「きゅうん」
親子の再会に遠慮がちな鳴き声が割り入る。ティトが寂しそうな目でゼノハルトを見つめていた。
「申し訳ありません、殿下」
「ありがとう……」
ぽろぽろと涙をこぼすアルトリシアを、ゼノハルトはつらい表情で掻き抱く。
ひどい生家から逃げ出し、ようやく幸せになれたはずだった少女が、なぜまたこんな恐ろしい目に遭わなければならないのか。
守ると誓ったのに、それを果たせなかった自分を悔やみ、ゼノハルトは押し殺した声で「すまない」と言った。
「きゅうん」
親子の再会に遠慮がちな鳴き声が割り入る。ティトが寂しそうな目でゼノハルトを見つめていた。
「申し訳ありません、殿下」

