虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 不穏な気配を感じたアルトリシアだが、前触れなく抱き上げられて全身を強張らせた。

「本当のパパが心配してるから帰ろうな」

 ルブと一緒にこちらへ向かっているようだ、と続け、サフィはもう片方の手でティトも拾い上げた。アルトリシアに比べ、こちらはずいぶんとぞんざい扱いである。

「このままのがいいか? それとも、お前の好きなもふもふの方がいいか?」

 尋ねられ、アルトリシアはためらいがちに答えた。

「もふもふ……」

「よし。じゃあ、好きなだけもふっていいぜ」

 再び狼の姿に戻ったサフィは、器用にアルトリシアの服をくわえて自身の背にのせた。ティトも同じように放り投げてのせる。