虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

 鎖から解かれてもティトは元に戻らなかった。戻れなかったという方が正しい。

「サフィは、大丈夫、なの?」

 アルトリシアはしゃくり上げながら尋ねる。

 ここは魔石の力を封じる魔法の影響下にあるはずだ。自身の形を保っていられずにかろうじて指輪になったルブのように、サフィも倒れるのではないかと心配したが、その気配がない。

「お前に合わせて説明するとしたら、悪い魔法使いはみんなやっつけました、ってとこだな」

 サフィは他人をあまり気遣わないが、今は極限までアルトリシアの心の平穏を祈っていた。だから詳細は説明せず、ただ彼女を落ち着かせる。

「お前、怪我してるのか?」