これまで耳にしていたものと同じ声がすぐ側でしたかと思うと、勢いよく牢獄と外を繋ぐ扉が開いた。否、扉が吹き飛んだ。
びくりと反応したアルトリシアがティトを抱く腕に力を込めると、彼らが囚われた牢獄の前で一匹の獣が立ち止まる。
「よう、ちび」
狼のうなり声に絡んでいるのは、サフィの声だ。しかしいつもよりも濁って雑音が混ざっている。
それだけでなく、彼の青銀の身体は赤黒い液体でひどく汚れていた。
「迎えに来たぜ」
「サ、フィ……」
彼のもとへ向かおうとしたアルトリシアは、足を縛る鎖の長さが足りずに転んでしまった。
びくりと反応したアルトリシアがティトを抱く腕に力を込めると、彼らが囚われた牢獄の前で一匹の獣が立ち止まる。
「よう、ちび」
狼のうなり声に絡んでいるのは、サフィの声だ。しかしいつもよりも濁って雑音が混ざっている。
それだけでなく、彼の青銀の身体は赤黒い液体でひどく汚れていた。
「迎えに来たぜ」
「サ、フィ……」
彼のもとへ向かおうとしたアルトリシアは、足を縛る鎖の長さが足りずに転んでしまった。

