今も商品がないにもかかわらず、なんらかの奇跡を期待しているらしき人々が店の前をうろついている。ゼノハルトがいるからか、声をかけてくる者はひとりもいない。
「あまりその力について広まってほしくはなかったが、結果的にはこれでよかったのかもしれんな」
ゼノハルトが頬を紅潮させたアルトリシアをなでながら言う。
「心ない者も気安くお前に手を出しづらくなっただろう。神殿の人間から神子だと直接言われたお前は、もう有名人だからな」
「でも私、神子じゃないよ」
「言いたい者には言わせておけ」
「あまりその力について広まってほしくはなかったが、結果的にはこれでよかったのかもしれんな」
ゼノハルトが頬を紅潮させたアルトリシアをなでながら言う。
「心ない者も気安くお前に手を出しづらくなっただろう。神殿の人間から神子だと直接言われたお前は、もう有名人だからな」
「でも私、神子じゃないよ」
「言いたい者には言わせておけ」

