虐げられ幼女は、神子だろうと聖騎士パパ&もふもふお兄ちゃんたちと平凡に生きたい

「よう、パパ。こっちも大変だったぜ」

 アルトリシアとともに店番をしていたサフィが肩をすくめる。

 父の帰還を喜んだアルトリシアがゼノハルトの腕に飛び込んだ。

「全部売れちゃったの!」

 火事はあったが、祭は中止にならなかった。だからアルトリシアは引き続き店を開いたのだが。

「神子様の祝福が施された貴重なもんって広められりゃあ、売れ残るわけがねェよなァ」

「……なるほど」

 サフィの皮肉な言い方に、ゼノハルトはすべてを察した。